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生体管理の近代史

個人識別技術と身体の情報化

生体管理の近代史の表紙
著、編集
村上 宏昭
出版社
明石書店
価格
¥4,500(税別)
発売日
2025-03-07
ISBN
9784750358888
ページ数
408p
Cコード
0036

概要

バイオメトリクス、生体認証の技術なくしては、今日の社会活動は成り立たないというところまできている。こうした技術が立脚している、近代特有のいわば「可読的身体」に目を向け、その歴史的な系譜と諸相とを、西洋や植民地の事例を手がかりに考察する。

目次

序章 「読まれる身体」の近代[村上宏昭] 第Ⅰ部 規格化する視線、数値化される身体 第1章 可読的身体の系譜学――旅券・客観性・人体測定[村上宏昭]  はじめに  1 旅券のなかの身体  2 複数の「客観性」  3 身体の数値化  おわりに 第2章 近代イギリスにおける医療技術と健康管理――一九一八~一九年インフルエンザと体温計測[高林陽展]  はじめに  1 近代までの体温計の歴史  2 一九世紀後半のイギリスにおける体温計の製造と販売  3 一九一八~一九年インフルエンザと体温計  おわりにかえて 第3章 X線の医学的な使用と防護意識の形成――ドイツの事例を中心に[北村陽子]  はじめに  1 X線の発見と医学への応用  2 戦場医学でのX線の使用  3 民間でのX線の使用被曝をめぐる意識の形成  4 放射線防護に関する国際的な動きとドイツにおける防護規定  おわりに 第Ⅱ部 「反社会的身体」への不安 第4章 可視的身体と可読的身体のあいだで――アルフォンス・ベルティヨンの功績[梅澤礼]  はじめに  1 一九世紀前半のフランスにおける捜査  2 一九世紀後半のフランスにおける捜査  3 一九世紀末のフランスにおける捜査の状況  4 ベルティヨン方式の可視的性質  おわりに 第5章 遺伝学者ハンス・ナハツハイムと「遺伝衛生」――一九五〇~六〇年代ドイツにおける優生学の一例として[紀愛子]  はじめに  1 ナハツハイムの経歴  2 ナハツハイムにとっての「遺伝衛生」の必要性  3 ナハツハイムの断種論  4 ナハツハイムの主張に対する反響  おわりに 第6章 生体認証技術と人種主義――現代ドイツにおける移民・外国人管理の事例[昔農英明]  はじめに――現代社会における生体認証  1 難民の「歓迎文化」と排外主義の間で  2 生体認証技術を活用した外国人の送還  おわりに 第Ⅲ部 植民地世界の生体管理 第7章 植民地インドにおける「犯罪的集団」の身体の可読化[宮本隆史]  はじめに  1 植民地インドにおける統治の階調  2 「盗賊」たち  3 囚人の身体の可読化に向けた試み  おわりに――疑似的な「外部」を生み出す仕掛けとしての身体の可読化 第8章 南アフリカにおける指紋法の導入と展開――英領ケープ植民地の医師、警察と身体を中心に[堀内隆行]  はじめに  1 ゴルトン以後のケープにおける医師と警察  2 身体の管理とその限界  おわりに 第9章 「熱帯医学」としてのハンセン病研究――帝政期ドイツの議論から[磯部裕幸]  はじめに  1 「らい病」から「ハンセン病」へ――第一回「国際らい会議」(ベルリン)と「熱帯医学」  2 「外からやってくる災禍」――ハンセン病対策における「中国人」と「黒人」  3 「運命」としてのハンセン病?――ヨーロッパ人が考える病気の原因  おわりに――「文化相対主義」が招く「文化の否定」 終章 身体の情報化に抗して[村上宏昭]  あとがき  人名索引  事項索引  編著者・執筆者紹介

書誌情報の出典:国立国会図書館(CC BY 4.0)、openBDGoogle Books API

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